ゲームとか漫画とか映画とか色々、好きなものや気になったものについて書いていけたらなと[2010/05/10]

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告白

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
(2010/04/08)
湊 かなえ

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映画CMで存在を知って購入。

読後の第一の感想は「おもしろかった!!」

これほど面白い小説は久しぶりだったかもしれない。
内容は衝撃的といわれているし、救いとかはまったくなく、人間の汚いところばかりが詰め込まれていて後味が悪いというレビューが多い。
ただ、そういうところひっくるめて「おもしろい」と言える内容だった。

とにかく、第一章「聖職者」での森口の一人語りが素晴らしい。
これを読むためだけにでも買ってもいいくらいだと言える内容。
(この「聖職者」で小説推理新人賞を受賞したということは後から知った)

全ての章が基本的に一人語りで進む形式を取っている。
それぞれの立場で思い思いのことを話しているので、ちょっとづつ言っていることが違っている。
誰が本当のことを言っているのだろう?と気になるのだけど、それぞれの立場からすると、自分が言っていることが全てであり、他の人が言っていることは間違っているということになるのだと思う。
これって、話の中だけじゃなくて、実際にもそうだったりするので、結構面白く読めた。

ただ、第一章があまりにも素晴らしすぎるため、途中ちょっと中だるみするところもあるのだけど、それでも淡々と進むのでサクサクと読める内容になっていると思う。

最終章では、第一章の森口が出てくるので、また面白くなってくる。
結局は森口の復讐話と言ってしまえばそれまでなんだけど、この感情にはとても共感できるところがあるので、とっても面白く読めた。
ただ、ちょっと最後、巻き込んだ人が多すぎなんじゃないか?とは思ったけど。
キレイに終わらせようと思えばできたけど、そうしなかったっていうのは、やっぱりエゴを前面に出したかったのかな。

被害者の親・動機のあった加害者・動機がなかった加害者・加害者の親・加害者の友達と色々な立場の人物が登場し、それぞれがその時々の感情を出しているので、どこかしら自分の感情と重なる部分があると思う。
そういったところを嫌って気持ち悪いと思うか、「やっぱそう思うよな」と思って面白いと思うかで評価が分かれる本かと思われる。

救いのない作品であり、何かを示すというわけでもないのだけど、作者はエンターテイメントとしてこの作品を書いたんじゃないのかなと思う。
少年法のことや中学生という多感な時期のこと、シングルマザーの子育ての大変さ、他人のせいにばかりする親などなど、そんなことはどうでもよく、単純に面白い作品を書きたい!という衝動だけで書いたのではないかなーと思ったりした。
でなければ、こんな作品かけないでしょ。

最初に書いた通り、とっても面白かったので★5つ。
[ 2010/07/11 12:35 ] | TB(0) | CM(0)
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